「自分の洗顔のやり方はまちがってるのかも……」
スキンケアの超基本ともいえる洗顔ですが、肌悩みをきっかけに自分のやり方が不安になる男性も多いですよね。
実際にシャバシャバ泡で洗っていたり・水ですすいだりと、NGな洗顔をしているメンズが目立ちます。
そこでこの記事では、メンズの正しい洗顔方法を1から解説しました。
洗顔におけるキーワードは3つです。
記事を読めば、肌に負担をかけない効果的な洗顔のやり方がわかって、清潔感のある肌にグッと近づけるはずです。
自己流でまちがった洗顔を続けていると、ニキビや乾燥トラブルが悪化する原因にもなります。
ぜひいっしょにチェックして、洗顔の疑問をすっきり解消しましょう♪
ハダミス
年間30種以上の化粧品をためす「メンズコスメ」の専門家。スキンケアマイスター・美容薬学検定1級などの資格を持つ。プロフィール詳細
【メンズも必要】洗顔とはニキビや毛穴トラブルを防ぐ基本のスキンケア
そもそも洗顔とは、皮脂汚れを落として肌トラブルを防ぐためのスキンケアです。
皮脂は肌を守る「バリア」のようなもので悪者ではありません。
しかし多すぎる皮脂・古くなった皮脂はたくさんの肌悩みを招いてしまいます。
- ニキビ
- 毛穴目立ち
- テカリ・ベタつき
などなど……
古い皮脂汚れを落として肌をまもるために、洗顔は男女かかわらず必要というわけですね。
ただし、洗顔の方法がまちがっていると「皮脂を落としすぎたり・逆に汚れを十分に落とせない」というケースも。
だから、正しい洗顔のやり方を知ることが大切なんですね。
洗顔しない方が肌が綺麗?
「洗顔をやめたら肌の調子がいい」
そんな声をたまに聞くことがありますよね。このケースでは、洗顔の「仕方」や「洗顔料選び」がまちがっている可能性が高いです。
ただでさえ皮脂の多い男性が一切洗顔しないというのは、リスクが高いのでおすすめしません。
男性の洗顔回数は「1日2回」朝と夜を基本に
男性における、洗顔の「回数・タイミング」は以下が基本となります。
- 1日2回・朝と夜
- どちらも基本は洗顔料をつける
- それ以上洗いたいときは洗顔シートを活用する
まず、メンズの皮脂は大量です。
どれくらいかというと、女性の約3倍というデータもあります。
1日1回の洗顔では、皮脂汚れを落とすのに不十分でしょう。
そして寝ている間にも皮脂はたくさん分泌されます。
基本的には朝の洗顔においても、水だけ(お湯だけ)ではなく洗顔料を使いたいですね。
ただし多すぎる洗顔は「ニキビなどの肌悩みを悪化させる」というデータもあります。
1日2回以上洗いたいオイリーな男性は「ぬるま湯だけの洗顔」や「洗顔シート」を活用しよう。
ここではかんたんに紹介しましたが、よりくわしくは「何回がベスト?男性の洗顔回数をデータをもとに徹底科学」で解説しています。
【メンズの泡洗顔の方法】正しいやり方5ステップ
それでは、メンズの正しい洗顔方法を流れで見ていきましょう。
男性の洗顔は5つのステップで行います。
- 32℃のぬるま湯で予洗い
- テニスボール1個分泡立てる
- ゴシゴシこすらず洗う
- ぬるま湯で30回すすぐ
- タオルでやさしく拭き取る
手順1:32℃くらいのぬるま湯で予洗い
まずは「予洗い」です。
予洗いとは、洗顔料を使う前にする下洗い(すすぎ)ですね。
ホコリや軽い汚れを落としたり、洗顔料のなじみをよくするために必ず行いましょう。
予洗いの方法は、32℃くらいの「ぬるま湯」で10回程度すすげばOKです。
「手にぬるま湯を貯めてそこに顔を入れるイメージ」で、ゴシゴシこすらずに行いましょう。
すすぎをぬるま湯で行う理由は以下の2つです。
- 水だと肌との温度差が刺激になる
- お湯だと皮脂が落ちすぎて乾燥する
「温かくて気持ちいい」くらいだと、やや温度が高すぎるかもしれません。
個人的には「すこし冷たいかな?」くらいの肌感覚が、ちょうどいいぬるま湯に仕上がりやすいですね。
あまり神経質にならなくてもOKなので、まずは「ぬるま湯」ですすぐことを意識しましょう。
すすぎが終わったら、水がたれてこないように「眉とあご先の水分」をタオルでかるく拭いて予洗い完了です。
ぬるま湯で洗う、よりくわしい理由や温度調節のコツは「何度がベスト?洗顔は32℃のぬるま湯で」解説しています。
手順2:洗顔料を泡立てる
予洗いが済んだら洗顔料を泡立てます。
この泡立ては非常に重要で、洗顔で失敗しないための1番のコツだといっても過言ではありません。
- テニスボール1個分の量を確保
- 水分多過ぎな「シャバシャバ泡」はNG
- 洗顔ネットを活用しよう
まず泡立てる量は、テニスボール1個分を目安にします。
泡の硬さは「もちふわ」がベストですね。
水分が多すぎる泡だと、シャバシャバで肌をこすらない洗顔ができません。
たとえばこんな泡
左の画像のように、ほぼ泡立てない男性もいるようですね。
ポンプタイプの泡洗顔も、右の画像のようにシャバシャバなものが多いから注意だよ。
逆さまにしても落ちないくらいの、適度に弾力のある「もちふわ泡」を目指して泡立てましょう。
これくらいの弾力があると洗顔しやすい
ポイントは水分をややすくなめに使うことです。
とはいえ、指だけで洗顔料を泡立てるのは非常に大変。泡立てには洗顔ネットを使いましょう。
泡立てが苦手なメンズでも、きめ細かい泡が15秒ほどで作れますよ。
泡立ては洗顔ネットが断然らく
洗顔ネットについては「洗顔ネットの使い方」と「男性におすすめな泡立てネット3選」も参考にしてみてください。
手順3:肌をこすらないように泡で洗う
それでは「洗顔料をつけての本洗い」です。
本洗いでは3つのコツがあります。
- Tゾーン・Uゾーンの順番
- 泡だけを動かすイメージでこすらない
- 慣れるまでは鏡を見ながら行うと◎
洗顔で中心となるステップなので、1つずつ見ていきましょう。
1.Tゾーン・Uゾーンの順番で洗う
本洗いは「Tゾーン → Uゾーン」で行います。
「Tゾーン」とは鼻〜おでこ、皮脂が多くベタつきやすいポイントですね。
もう一方の「Uゾーン」はあご〜頬です。皮脂がすくなく乾燥しやすいポイントです。
実は洗顔料は、顔にのせているだけでも汚れを浮き上がらせます。
その分、肌にのせている時間が長いと負担にもなってしまうんだ。
そこで「皮脂の多いTゾーン → すくないUゾーン」という順番で洗顔をするんですね。
効率よく汚れを落としつつ、肌のダメージも減らせます。
洗顔するくわしい順番は以下になります。
- 鼻
- おでこ
- あご
- 頬
- 目のまわり
洗顔の時間(本洗いの時間)は、1分くらいを目安に行います。
Tゾーンをメインに、Uゾーンはサッと仕上げるイメージで洗顔しましょう。
2.泡を動かすようにクルクル洗う
本洗いの1番のポイントは「泡だけを動かすイメージでこすらない」です。
「こすらない洗顔」ってよく聞きますが、できる気がしません……
大丈夫♪ それを可能にするのが「もちふわ泡」なんだ。
たしかに、かるく水で伸ばしただけの洗顔料では顔をこすらずに洗えません。
しかしたくさんのもちふわ泡があれば「手(指)」と「顔」のクッションになってくれます。
画像の状態で力を入れずに指を動かせば、自然と泡を転がしたこすらない洗顔ができます。
とはいえ最初は「感覚がつかみにくい男性」もいるでしょう。
そこで、まずは以下のような場所でためしてみるのもおすすめです。
- 頬の広い面
- あごと下唇の間のくぼみ
まずはこの2点で練習してみると、泡を動かすイメージがつかみやすいはずです。
それでもうまくできない人は「泡の量」や「弾力」をもう1度見直してみましょう。
3.鏡を見ながら洗顔するとかんたん
補足として、正しい洗顔に慣れるまでは鏡を見ながら行うのも効果的です。
- 洗い残しを防げる
- 同じ部位の洗い過ぎを防げる
- リラックスして洗顔しやすい
たとえば「髪の毛をセットする時」を思い出してみてください。
目をつぶってセットしても上手くできませんよね。きっとボサボサになってしまうはず。
洗顔もそれと同じで、やはり鏡を見ながら行う方がずっとかんたんなんです。
でも、泡が目に入ってこないですか?
弾力のある泡を作れていれば、全然たれてこないから大丈夫だよ。
もちろん、目の近い部分を洗うときにはしっかり目をつぶってあげてください。
手順4:ぬるま湯で最低30回すすぐ
洗顔がすんだらぬるま湯ですすぎます。
すすぎ残しは肌トラブルの原因。最低でも30回はすすいであげてください。
「すすぎが難しい」と苦手に感じるメンズも多いようです。
洗い流すイメージだと、どうしてもゴシゴシこすってしまうよね。
以下のような手順をくり返してあげましょう。
- 手のひらに水をためる
- ゆっくりと顔を入れる
- 動かさない
すすぎを早く終わらせようと急がずに、ゆっくりと顔を入れるのがポイントですね。
また、以下の3つのポイントは泡が残りやすいので念入りにすすぎましょう。
すすぎ終わったら、鏡を見て洗顔料が残ってないか確認すると◎ですね。
シャワーで流すのはあり?
強い圧でシャワーをかけると、肌の刺激になってしまうのでNGです。
ただし弱い圧ならありだとは思います。
とはいえ、洗面所などシャワーを使えないシーンもあります。手のひらですすぐやり方はマスターしておくべきでしょう。
手順5:フワッとおさえるようにふき取る
最後は拭き取りです。
タオルでやさしく押さえながら、顔の水分をふき取りましょう。
やっぱり、ふき取りもこすってはダメなんですね。
「ゴシゴシこすったり」「強く押さえつけたり」すると、やはり肌にダメージを与えてしまいます。
タオルに顔の水分を吸わせるイメージで、そっとおさえてふき取ってあげてください。
※洗顔後の保湿ケアについては、後の見出しで解説しています。
正しいメンズ洗顔料の選び方:5つのポイント
正しい洗顔料の選び方がわからないメンズも多いと思います。
肌にあっていない洗顔料を使うと、こちらも肌悩みの原因や悪化につながってしまいます。チェックしておくべき点ですね。
失敗しない洗顔料選びのポイントは5つです。
- 肌悩みで選ぶ
- 基本はメンズからさがす
- 泡で出るタイプはサブ的に使う
- 毛穴汚れには「酵素洗顔」もおすすめ
- ためしやすくリスクの低いアイテムを選ぼう
洗顔料の選び方については、以下の記事でよりくわしく紹介しています。
肌悩みにアプローチができる、メンズに人気な5つのおすすめ洗顔料もピックアップしているので参考にしてみてください。
また「学生向けのアイテム」は、以下の記事で個別に解説しています。
男性にも洗顔後の保湿ケアは必要
正しい洗顔とあわせて覚えておくべきなのが保湿ケア。
洗顔をすると「必要な皮脂」や「保湿成分」も流れてしまうため、オイリーな男性も乾燥しやすくなります。
洗顔後は肌の「皮脂・保湿成分」が流れた状態
メンズも、洗顔の後は「化粧水」と「乳液」で必ず保湿ケアをしてあげましょう。
2本使うのは、役割がそれぞれ違うからです。
化粧水で「うるおい」を補給して、乳液で「フタ」をするイメージですね。
1本だけではケアが不十分なんですね。
とくに肌悩みの深いメンズは、なるべく2本で保湿ケアしてあげましょう。
化粧水や乳液については、以下の記事でくわしく解説しているので参考にしてみてください。
メンズも「正しい洗顔&保湿ケア」で美肌をゲットしよう
以上「メンズの正しい洗顔方法」について解説しました。
最後に大切な5つのポイントをまとめます。
- 1日2回・朝と夜に洗顔料をつけて
- 32℃くらいのぬるま湯で
- テニスボール1個分の泡を作ろう
- 泡を動かすイメージで洗う
- 洗顔後の保湿ケアはメンズも必須
洗顔は汚れた皮脂を落として、ニキビや毛穴トラブルを防ぐ重要なスキンケアです。
まちがった方法を続けてしまうと、さらなる肌悩みを招いてしまいます。
ぜひ正しいスキンケアを行って、肌悩みのない笑顔あふれる毎日を過ごせるといいですね。
そして洗顔は、やり方だけでなく肌悩みにあった洗顔料を選ぶのもポイントです。
いつもドラッグストアでなんとなく選んでしまっている男性は、この機会に洗顔料も見直してみましょう。
肌悩みにあったコスパの良いアイテムを「人気のおすすめメンズ洗顔料5選」で紹介しているので参考にしてみてください。
また当サイト「ハダミス」では、洗顔以外のスキンケアについても解説しています。
保湿などの基本ケアができていない男性は「1からわかる!初心者のためのメンズスキンケア」をチェックして、清潔感のある肌に整えましょう♪