コスパの高いプチプラスキンケアとして、抜群の人気を誇る「ハトムギ化粧水」。
『よく名前を聞くし、そんなに良いなら使ってみようかな。でも男の肌にはどうなの……?』
そんな風に興味を持っているスキンケア初心者の男性も多いですよね。
まず結論から言うと、ハトムギ化粧水は男性だと「合う・合わない」がわかれやすいアイテムです。
「スキンケアにかかる手間」や「成分面の特徴」は、たしかに人を選ぶかもしれませんね。
この記事では、スキンケアの資格も持つぼくが「ハトムギ化粧水 & 乳液」を男性に向けてくわしく紹介します。
記事を読めば、ハトムギ化粧水があなたに合うアイテムなのかがわかって正しいスキンケア選びができるようになるはずです。
後悔のない買い物をするために、ぜひいっしょにチェックしていきましょう♪
ハダミス
年間30種以上の化粧品をためす「メンズコスメ」の専門家。スキンケアマイスター・美容薬学検定1級などの資格を持つ。プロフィール詳細
▼ 動画でも「ハトムギ化粧水」について紹介しています。
ハトムギ化粧水は1種類ではないが「ナチュリエ」が有名
実は「ハトムギ化粧水」といっても、いろいろなメーカーが出していて種類がかなり多いです。
その中でも、2002年から発売されていて元祖ともいえる「ナチュリエ
ハトムギ化粧水といえば、大体これを思い浮かべる人が多いですね。
そして、男性向けに作られた「パエンナ」のメンズハトムギ化粧水
「ハトムギ化粧水 メンズ」なんかで検索するとよく見かけるアイテムですね。
以上3つのアイテムを、今回は紹介していきます。
【レビュー】ハトムギ化粧水をスキンケアマニアの男性が使ってみた
ハトムギ化粧水の基本情報
商品名 | ハトムギ化粧水 |
価格 | 715円 |
容量 | 500ml |
ブランド | ナチュリエ |
商品ページ | 公式サイト |
まずは「ナチュリエ」のハトムギ化粧水から。
使い方をザックリと見てから、デメリットとメリットを解説します。
ハトムギ化粧水の使い方3ステップ
ハトムギ化粧水の使い方は、基本的には以下の3ステップです。
「3回重ね付けをする」のがポイントですね。
そのほかの使い方は一般的な化粧水と同じです。
そもそも、男性にも「乳液」は必要なんでしょうか?
男性でも、化粧水と乳液はなるべくセットで使うべきだよ。
乳液とは、油分で肌にうるおいを閉じ込める「フタ」のようなものです。
そして化粧水には油分は(ほぼ)入っていません。
化粧水1本では水分が逃げるのを防ぎきれないので、乳液とセットで使う必要があるんですね。
ただし、化粧水だけでも効果が0というわけではありません。
- とりあえず1本ではじめてみる
- スキンケアに慣れて余裕ができたら乳液も使う
スキンケア初心者の男性は、上記のような流れで始めてみてもOKでしょう。
乳液の「必要性」や「使い方」は別記事でくわしく紹介しています。
ハトムギ化粧水のデメリットは「ニキビ」と「手間」
すこし話がそれましたが、ハトムギ化粧水の男性における「デメリット」は5つです。
1.ニキビ予防はできない
ハトムギ化粧水には有効成分が入っていないため、ニキビ予防はできません。
効果はあくまで「保湿」で、肌にうるおいをあたえてコンディションを整えるものになります。
高校生などのニキビ悩みが多い男子は、有効成分が入った専用のスキンケアを選ぶ方がいいでしょう。
ハトムギ化粧水のようにさっぱり使いたい人には「オルビスクリアフル
有効成分の『グリチルリチン酸ジカリウム』を配合していて、くり返すニキビや肌荒れを防げます。
1,000円台で買えてコスパも良いので、学生でも負担にならずにスキンケアができるでしょう。
2.保湿面はそれなり
ハトムギ化粧水は水のように使える分、保湿面はそれなりかなと。
公式でも3回の重ね付けをおすすめしているくらいですからね。
ハトムギ化粧水1本で保湿ケアをすませるのはむずかしそうです。
乾燥肌でガッチリ保湿をしたいメンズにも、やや心細いスキンケアかもしれません。
3.重ねづけが正直めんどくさい
ハトムギ化粧水の使用面での1番のネックがこの重ねづけでしょう。
3回も重ねづけをしないといけないのは、めんどくさがりな男性にはストレスが大きいです。
この後の「乳液ケア」までかんがえると、スキンケア初心者はゾッとするのではないでしょうか。
しかもボトルがプッシュタイプではありません。
キャップを開けてから、逆さまにして何度も振って適量を出さないといけないんですね。
「3回重ねづけをしなければいけない」という手間との相性は最悪でしょう。
スキンケアに慣れているぼくでもめんどくさく感じるので、化粧水を初めて使う男性だと挫折してしまう可能性が高いと思います。
4.アルコールが肌にあわない人は使えない
ハトムギ化粧水には「アルコール(エタノール)」が配合されています。
アルコールは悪者ではありません。さっぱり感を出すためなどによく使用されている成分です。
しかし肌にあわない人や刺激に感じる人もいるので、相性の悪い人は使えません。
男性だと、自分が化粧品のアルコールが大丈夫かそもそも知らない人も多いですよね。
なんとなく不安だから、とりあえずアルコールは避けたいという人も多いでしょう。
ぼくはアルコールは問題なく使えますが、ぜひアルコールフリータイプも発売してほしいですね。
「アルコールフリーのおすすめメンズ化粧水」は別記事で紹介しているので、アルコールを避けたい人は参考にしてみてください。
5.ネットで買うと損しやすい
ハトムギ化粧水の最後のデメリットがネットで買いづらい点です。
ナチュリエのハトムギ化粧水は「Amazon
ぼくはスキンケア用品はほぼネットで買うので、ちょっと残念なポイントでした。
ハトムギ化粧水のメリットは「サラッとした使用感」や」「コスパ」
もちろんハトムギ化粧水にも良い点はあります。
ハトムギ化粧水の大きな「メリット」は以下の3つです。
1.コスパは抜群に良い
ハトムギ化粧水のコスパはやはり抜群です。
「500ml」と大容量なのに「715円」しかしません。
3回重ねづけすることを考えても、かなりおてごろにスキンケアができますね。
「お金がないからとにかく安く抑えたい」というメンズには頼もしいアイテムだと思います。
2.ベタつきによるストレスがすくない
「ベタベタしない使用感」もハトムギ化粧水の良い点です。
水のようにさらっとしたテクスチャーは、自然に肌になじんでいく感じで心地よいですね。
ナチュリエのハトムギ化粧水は男性用ではありません。しかし、「皮脂が多いメンズ」でもストレスなく使えるスキンケアでしょう。
3.ドラッグストアなど市販のお店で買える
ハトムギ化粧水は「ドラッグストア」でよく見かける商品ですね。
ネットでは割高になるためやや買いづらいですが、市販の実店舗で買いやすい点は人によっては大きなメリットでしょう。
ただ女性用の化粧品コーナーに置いてあることが多いため、ちょっぴり恥ずかしいと感じる男性もいるかもしれません。
同ラインの「ハトムギ乳液」は男性にはベタつくかも
ハトムギ乳液の基本情報
商品名 | ハトムギ浸透乳液 |
価格 | 825円 |
容量 | 230ml |
ブランド | ナチュリエ |
商品ページ | 公式サイト |
ナチュリエから発売されている「ハトムギ乳液
テクスチャーはさらっとしていて期待したのですが、ちょっと残念でしたね。
ただしコスパの良さはメリットですし、化粧水と違い「アルコールフリータイプ」となっています。
皮脂が多い男性には使いづらいですが「女性」や「乾燥肌のメンズ」にはちょうど良いかもしれませんね。
オイリーな男性は、ハトムギ化粧水を使う場合でも別メーカーの乳液をあわせる方がおすすめです。
男性におすすめな乳液は「コスパが良くてさっぱり使えるメンズ乳液5選」で紹介しているので参考にしてみてください。
「メンズハトムギ化粧水」の違いは成分と使用感(パエンナ)
メンズハトムギ化粧水の基本情報
商品名 | メンズハトムギ化粧水 |
価格 | 700円前後 |
容量 | 500ml |
ブランド | パエンナ |
商品ページ | Amazon |
「パエンナ」というブランドから『メンズハトムギ化粧水
気になっている男性が多いようなので、こちらもあわせて見ていきましょう。
まず「パエンナのメンズハトムギ化粧水」と「ナチュリエのハトムギ化粧水」のおもな違いは以下の3つです。
- 香りがある(シトラス)
- 保湿成分の種類が多い
- ドラッグストアでの販売がすくない
超シンプル設計の「ナチュリエ」にくらべて、良くも悪くもいろいろ入っている印象ですね。
まず、メンズハトムギ化粧水には香料が入っています。(ナチュリエは無香料)
匂いはシトラスやレモンっぽい柑橘系。そんなに強くないですし、個人的には爽やかで良い香りだと思います。
そして1番の違いは保湿面です。
メンズハトムギ化粧水には、「セラミド*1」や「コラーゲン*2」「ヒアルロン酸*3」といった多くの保湿成分が入っています。
※1 セラミドAG、セラミドAP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドEOP(保湿成分)
※2 加水分解コラーゲン(保湿成分)
※3 ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na(保湿成分)
保湿成分的にはかなり充実している印象ですね。
ナチュリエのハトムギ化粧水のように重ね付けをする必要はないかと思います。
そして「使用感」はナチュリエと似ていて、ベタつきはなく男性好みのさっぱり系。
ベタベタしないテクスチャーで使用感は似ている
全体的にはかなり好印象な化粧水です。
価格もほぼ変わりませんし、男性が選ぶならこちらの「メンズハトムギ化粧水
ただし、こちらも有効成分は入ってないのでニキビ予防はできません。
またナチュリエと同じく「エタノール」が入っています。アルコールが肌にあわない人は避けましょう。
ちなみに、メンズハトムギ化粧水はドラッグストアでは見かけたことがありません。
残念ながら実店舗で買うのはむずかしそうですね。公式の出品はありませんが、「Amazon
送料はかかってしまいますが、合計で1,200円前後くらいなのでコスパは悪くないでしょう。
もう1点だけ補足しておくと、パエンナでは同ラインの乳液は発売されていません。
保湿成分は充実しているとはいえ、基本的には乳液は必要です。他メーカのものでOKなので、なるべくセットで使いましょう。
また、どうしても1本で使いたい人には「オールインワンタイプ」の化粧水もおすすめです。
乾燥の激しい秋冬は厳しいかもしれませんが、暖かい時期には活用しやすいスキンケアです。
「コスパの高いおすすめメンズオールインワン」を紹介しているので参考にしてみてください。
肌悩みがすくない男性にはハトムギ化粧水はあり。乳液は別メーカーがおすすめ
以上、男性に向けて「ハトムギ化粧水・乳液」について紹介しました。
長くなったのでポイントをまとめます。
- 人気メーカーは「ナチュリエ
」 - ニキビ予防はできない
- 3回の重ねづけと容器が正直めんどくさい
- さっぱりした使用感とコスパは◎
- 同ラインの「ハトムギ乳液
」はベタつきとテカリが気になる - パエンナの「メンズハトムギ化粧水
」は重ねづけ不要。乳液はなし - どちらの化粧水もアルコールは入っている
ハトムギ化粧水の特徴は「コスパの高さ」と「さっぱり感」です。
たしかに使用感はすぐれているので、その評判の良さにもうなずけますね。
ただ「アルコールが合わない・ニキビ予防がしたい・めんどくさいのは苦手」という男性にはあまり向いていません。
「人気だから」という理由だけではなく、肌質や悩みにマッチした化粧水を選びたいですね。
ぜひあなたの肌に合った化粧水で、毎日がより素敵に輝くように肌を整えていきましょう♪
ハトムギ化粧水以外にも「おすすめメンズ化粧水」や「おすすめメンズ乳液」を紹介しているので参考にしてみてください。
また「メンズスキンケアの基本のやり方」についても紹介しています。
スキンケアの方法がよくわからなくて不安な初心者の男性はあわせてチェックしてみてください。