あぶらとり紙は「肌に良くない」って本当ですか?
「あぶらとり紙を使うと余計に脂(油)が出るからよくない!」
僕も学生時代そんな話を聞いて怖くなり、それからずっと使うのをやめていました。
でも実はあぶらとり紙は、上手につかえば皮脂の多いメンズには頼もしいアイテムなんです。
「なんとなく」で避けちゃうのはもったいないよ♪
この記事では「スキンケアマイスター」の資格も持つぼくが、あぶらとり紙の正しい知識をメンズ向けに徹底解説しました。
記事を読めば、あぶらとり紙に関するあなたの疑問をすべて解消できるはずです♪
いまから一緒にチェックして、顔のベタつきやテカリ対策に役立てていきましょう。
ハダミス
年間30種以上の化粧品をためす「メンズコスメ」の専門家。スキンケアマイスター・美容薬学検定1級などの資格を持つ。プロフィール詳細
男性のテカリの「原因」や「対策」については、以下の記事でくわしく解説しています。
あぶらとり紙は肌によくない? 正しく使えば効果的
あぶらとり紙は、正しく使うことでスキンケアにプラスになります。
出すぎた皮脂は放置しておくと、
- 匂い
- 肌荒れ
- ベタついて気持ち悪い
- ビジュアル的にも悪印象
こういった多くのデメリットをもたらすからです。
余分な脂をとってあげることで、それらのデメリットを防げるんですね♪
あぶらとり紙の2つのまちがった使い方
しかしそんなあぶらとり紙も、まちがった使い方をすれば肌に良くない影響を与えてしまいます。
気をつけなければいけないのは以下の2点です
- 脂のとり過ぎ
- 雑に扱って肌を傷つける
1.取りすぎで肌のバリアを弱める
皮脂は本来「肌を守ってくれるバリア」であり「頼もしい味方」です。
そのため取り過ぎると、ガードが弱まり多くの肌トラブルを招いてしまいます。
しかもそうなると、
(もっと皮脂を出さないと!)
という状態になり、余計に皮脂を分泌させる原因にもなってしまうんですね。
2.雑に使うことで肌を傷つけてしまう
そしてもう1点が乱暴に扱うことです。
- 強く押さえつける
- こする
こんな雑な使い方をすると、デリケートな肌を傷つける可能性もあります。
「あぶらとり紙は意味がない、不要だ!」という意見は、こういう事なんですね。
だから、まちがった使い方をすると「肌に良くない」のは本当なんだ。
あぶらとり紙の正しい使い方6つのポイント(男性向け)
では男性向けの「あぶらとり紙の正しい使い方」についてです。
ポイントはこちら。
- 裏表をまちがえない
- 皮脂の多い部分だけに使う
- やさしくおさえて使う
- 多くても1日3回まで
- 使用後は化粧水で保湿
- 使うのは人目につかないところで
イラストも交えながら順番に解説していきます。
女性の場合は「化粧」の関係などで、男性とは違う部分もあるのでご注意ください。
1.あぶらとり紙の「裏表」をまちがえない
あぶらとり紙には、「裏表のあるもの」「特にないもの」があります。
たとえば油がにじまないよう特殊なコーティングをしているものは、裏表が存在しますね。
ツルツルしている側
- 皮脂がにじまないようコーティングしている面
- 肌に当てない側
ザラザラしている側
- コーティングしていない面
- 肌に当てる側
「ザラザラしている方を顔に当てる」と覚えておけばカンタンです。
これが「裏表のない紙タイプ」だと両面ザラザラ。
「裏表のないフィルムタイプ」だと両面ツルツルしています。
そういうケースでは、どちら側を使ってもOKだよ。
2.皮脂の多い部分だけに使おう
あぶらとり紙を使うときには、皮脂の多い場所だけでOKです。
まずは脂の1番出やすい「Tゾーン(おでこ〜鼻筋にかけて)」ですね。
このあたりは、皮脂が特に多いから大切なポイントですね。
ただし皮脂が多いからとやり過ぎないように。
1箇所につき1度抑えれば十分です。
同じ場所を繰り返しとらないようにしましょう。
あとは上記4か所も、皮脂量が多くてテカりやすいなと。
ただ皮脂が出やすい場所には個人差があるので、鏡を見てチェックしながら行いたいですね。
反対に、
- まぶた
- 頬の外がわ、下がわ
この辺りはオイリーな人でも比較的皮脂が出にくい部分です。
特にテカリが気にならないなら取らない方が良いでしょう。
ぼくも基本的に手をつけないよ。
3.やさしくおさえて脂を取ろう
あぶらとり紙は「やさしくソッと肌におさえる」ように使います。
くれぐれもこすったり強く押さえないように注意してください。
1度に何枚使うかは「皮脂の量」や「あぶらとり紙の材質」にもよるんですが、
- おでこに1枚
- それ以外の部位で1枚
これくらいの枚数で僕は行なっています。
目安にしてみてください。
4.使う回数は1日3回までにする
あぶらとり紙を使う回数は、多くても「1日3回まで」にしておきましょう。
それ以上はやはり皮脂の取りすぎに繋がってしまいます。
あぶらとり紙を使い出すと、
- またテカってないか指で確認
- 気になってすぐあぶらとり紙を使う
こういう悪循環にも陥りやすいので注意が必要ですね。
「昼食後に1度だけ使う」
そんな感じでタイミングを固定しておく方法がおすすめです。
5.使用後は化粧水で保湿しよう
あぶらとり紙を使った後は、なるべく化粧水で保湿しましょう。
皮脂が多い時って、肌の内部は乾燥して「水分と油分のバランスが悪い状態」です。
油分は多いけど水分はすくないわけだね。
化粧水でうるおいをプラスすることにより、
- ギラツキ・テカリではなく「ツヤ肌」な印象を与えられる
- 乾燥による余分な皮脂の分泌を防ぐ
こんなメリットが生まれます。
仕事や学校には、あぶらとり紙とセットで持ち歩けるといいですね♪
「化粧水とか使ってない……」
という人は、そもそも保湿不足でテカっている可能性もあります。
以下の記事を参考にして、化粧水を使ったスキンケアを始めてあげてください。
6.人前では使わない方がベター
これは肌に関係することではないんですが。
個人的には、あまり人前であぶらとり紙は使わない方が良いかと思います。
相手に「プラスの印象は与えない」からです。
- 公衆トイレの鏡で髪をセットする男性
- 電車の中でメイク直しをする女性
どちらも、見ていてそんなに気持ちが良いものではないですよね。
もちろん、別に気にしない人もいるでしょう。
でも身だしなみって、相手の目につかない所でさりげなくする方が絶対スマートです。
「車内」や「個室のお手洗い」など、工夫してケアしましょう。
あぶらとり紙に「使用期限(消費期限)」はないが早めに使おう
あぶらとり紙に、
- 使用期限
- 消費期限
こういったものは明確には決められていません。
実際に商品を見てもらうと、使用期限の記載がないのがわかると思います。
とはいえ、あぶらとり紙も「湿気」などが原因で劣化するんだ。
1度開けたものは、使用期限の記載がなくても早めに使い切るようにしたいですね。
多少は問題ないでしょうが、開けてから何年も経つものはやはり微妙だと。
学生時代の使いかけのやつがまだ残ってた!
という人は、使わずに捨てた方が良いかもしれません。
メンズのためのあぶらとり紙の選び方
最後に、メンズ向けの「上手なあぶらとり紙の選び方」です。
- 極端な女性用は避ける
- 悩む人はとりあえず紙タイプから
- 高いものでなくてOK
- 買うなら100均かAmazonがおすすめ
ではそれぞれ詳しく見ていきましょう♪
1.がっつり女性向けの商品は避けよう
あぶらとり紙は基本的には男女兼用のものが多いです。
ただし以下のように、メンズとレディースで区別されているものも存在します。
男性用(メンズ)
- 皮脂の多い男性のために脂の吸収力が強いタイプ
- サラサラ感を出すためのパウダータイプ
女性用(レディース)
- ラメ入り
- ローズなどの女性的な香り
- メイク直しも視野に入れた仕様
などなど。
「男性用のあぶらとり紙を選ばないとダメ」というわけではありません。
しかし上記で紹介したような「特徴的なガッツリ女性用のあぶらとり紙」は、避けた方が無難でしょう。
2.あぶらとり紙の2つのタイプで選ぶ
あぶらとり紙は大きく分けて2種類です。
紙タイプ
- 素材は和紙
- 皮脂の吸収がソフト
- コーティングしてないものは皮脂が裏に染みやすい
フィルムタイプ
- 素材はポリプロピレン(プラスチックの仲間)
- 皮脂の吸収が強め
- あぶらが裏にしみにくい
紙タイプもフィルムタイプも、一概にどちらが優れているとは言えません。
あなたの「肌質」や「お財布事情」で選ぶと良いでしょう♪
うーん、そう言われても悩みますね……
そういう人は、とりあえず「紙タイプ」が良いかもね。
「フィルムタイプは」皮脂の吸収力が強いです。
そのため使い慣れない人だと、あぶらを取り過ぎる可能性も高くなります。
しかも紙タイプなら、100円くらいのものでも種類が多めです♪
ティッシュはメンズにはおすすめしない
あぶらとり紙の代わりに「ティッシュ」を使った方が肌に良い!
という意見もよく聞きますよね。
しかし男性の場合はティッシュではなく「あぶらとり紙」の方が良いと思います。
たしかにティッシュペーパーは、あぶらとり紙に比べると皮脂の吸収力が弱いです。
あぶらを取りすぎる心配はすくなくなるよね。
とはいえ、ティッシュの場合は繊維が顔に残りやすいという欠点もあります。
女性の場合だと、
- 化粧直しにティッシュオフする
- そもそも男性に比べて皮脂量がすくない
ということもあるので、ティッシュの方が向いているのかもしれませんけどね。
3.あぶらとり紙の値段はそこそこでOK
やっぱり、あぶらとり紙も高い方が良いんですか?
ぼく的には「そこそこのもの」で十分だと思うよ♪
あぶらとり紙も種類が多いので、高いものから安いものまでピンキリです。
「100均で買えるあぶらとり紙」もありますし「1,000円以上の高級あぶらとり紙」も存在します。
- やぶれにくい
- 吸収力が高い
- 皮脂が裏側に染みないコーティングがしてある
- サラサラになるパウダーがついている
などなど。
しかしながら、そこまであぶらとり紙にはお金をかけなくてもいいかなと。
「1枚1円以下」みたいな超激安商品はおすすめしませんが、そうでなければ安いもので十分だと思います。
実際にぼくも100均のものを使ったけど、問題は感じなかったよ。
その分「洗顔料」や「化粧水」などのスキンケア用品に回す方が、肌のためには良いかと思います♪
4.あぶらとり紙を買うなら100均かAmazonがおすすめ
どんなあぶらとり紙でもよければ、
- コンビニエンスストア
- 無印良品
- ドラッグストア
どんなあぶらとり紙でも良ければ、基本的にはどこでも売っています。
しかしとにかく種類が少ないです。
コンビニ(セブン・イレブン)
- フィルムタイプ1種類だけ
【無印良品】
- 紙タイプが2種類だけ
【ドラッグストア】
- フィルム・紙どちらも1種類
ちなみに無印以外で売られていたのは全て「GATSBY」です。
「別に高いものを買う必要はない」
という話はしましたが、これだけ種類が少ないのもちょっと微妙ですよね。
そこであぶらとり紙を買うのにおすすめなのが、「100円均一」と「ネット通販」です。
おすすめ1.「100円均一」
身近な実店舗で買うのであれば、意外と「100円均一」が種類が豊富でおすすめです。
特に紙タイプのものは品揃えが充実していますね。
100円均一の中でも「高いもの・安いもの」があるので、その中で質が良いものを選ぶといいでしょう。
僕が使っているのは「100円均一に売っている100枚入りのあぶらとり紙」です。
こちらは美濃和紙で作られた日本製ですし、使い心地も問題ありません。
ただしコーティングはされていないので、皮脂が染みやすいデメリットはあります。
おすすめ2.「Amazon」
もちろん「Amazon」や「楽天」といったインターネット通販ではたくさんのあぶらとり紙が売られています。
- いろんな種類から選びたい人
- 質の高いあぶらとり紙が欲しい人
ただしあぶらとり紙自体は安い商品が多いので「送料が別にかかる」ケースが多いです。
せっかく安いアイテムを買っても、送料がかかるともったいないですよね……
でも、「Amazon」ならまとめ買いで送料無料になるよ♪
「Amazon」から購入する場合は、他の用品とまとめ買いすることで送料無料になるんですよね。
商品の金額が「2,000円以上」になれば送料は必要ありません。
なので他にも買うものがあればお得に買えるでしょう。
「Amazonが販売・発送する商品」に限ります
あぶらとり紙を使いこなして「負担のすくない皮脂ケア」をしよう
以上、あぶらとり紙について男性向けに解説しました。
- 肌トラブルにつながる過剰な皮脂を取れる
- 皮脂の多いポイントだけ使えばOK
- 取りすぎは逆効果なので注意
- やさしくソッとおさえて使おう
- 購入は「100均」か「Amazon」
がおすすめ
あぶらとり紙は色々勘違いされることも多いですが、皮脂が出やすいメンズには心強い味方になってくれます。
今回紹介したポイントを押さえて、上手に使いこなしていきましょう♪
そもそもの「皮脂が出過ぎる原因」や、「ほかの対策」についても知っておきましょうね。