乳液の正しい使い方を知らないメンズは多いです。
- 使うタイミングや順番がわからない
- 使ってるけど「適量」や「正しい塗り方」は知らない
スキンケアを始めた男性なら、誰しもが悩むポイントかもしれませんね。
乳液は乾燥を防ぐ大切なスキンケア。
しかしまちがった使い方をすると、逆に肌の状態を悪化させてしまうこともあり注意が必要です。
そこでこの記事では、スキンケアの資格を持つぼくが「男性の乳液の使い方」を1から解説しました。
記事を読めば、乳液の疑問が解消できて美肌に近づく正しいスキンケアができるようになります。
乳液をばっちり使いこなして、乾燥によるさまざまなトラブルから肌を守りましょう♪
ハダミス
年間30種以上の化粧品をためす「メンズコスメ」の専門家。スキンケアマイスター・美容薬学検定1級などの資格を持つ。プロフィール詳細
乳液とはメンズにも超重要な「保湿の仕上げケア」
乳液とは、メンズにも超重要な「保湿の仕上げアイテム」です。
水分や油分がバランスよく含まれていて、肌から水分が逃げないようにフタの役割をしてくれます。(保湿効果)
たとえオイリーな男性でも、洗顔の後には「必要な皮脂」まで流れて乾燥しやすくなります。
そして乾燥すると、単純な肌のカサつきだけでなく皮脂をたくさん分泌させてしまうケースも。
皮脂が増えすぎると、以下のような肌悩みにもつながってしまいます。
- ニキビ・肌荒れ
- 毛穴目立ち
- テカリ・ベタつき
普段から乾燥が気になる人はもちろん、オイリーなメンズにおいても乳液は重要なスキンケアというわけです。
ここではかんたんに紹介しましたが、よりくわしくは「男性はいらない?乳液が必要な2つのポイント」で解説しています。
化粧水と乳液はセットでつけよう
乳液は化粧水とセットで使います。
乳液だけではダメなんでしょうか?
化粧水と乳液の2つは役割が違うんだ。力をあわせて乾燥を防ぐから、基本はセットで使おうね。
役割が違うので、乳液のみ・化粧水だけでは不十分というわけですね。
この点は「男性に化粧水はいらない?3つのスキンケア効果と必要性」でくわしく解説しています。
まだ化粧水を使っていない男性は、以下の記事も参考にしてみてください。
メンズが乳液を使うタイミングは1日2回「朝と夜」
男性が乳液を使うタイミングは1日2回・朝と夜の洗顔後です。
洗顔によって「必要な皮脂」や「保湿成分」もいっしょに流れてしまいます。オイリーな男性も、洗顔後にはかならず保湿ケアをしてあげましょう。
まず、朝に乳液を使う順番は以下になります。
- 洗顔
- 髭剃り(するなら)
- 化粧水
- 乳液
- (日焼け止め)
朝は髭を剃る男性もいますよね。
髭剃り後は肌がとても敏感なので、このタイミングで保湿ケアをするのがベストだと言えます。
そして「夜の乳液」は以下の順番です。
- 入浴(洗顔)
- 化粧水
- 乳液
夜は入浴時に洗顔をする男性が多いと思います。
その場合はお風呂上がりのタイミングで保湿ケアをしてあげればOKです。
化粧水・乳液の時間の間隔は3分くらい
化粧水と乳液の間隔は3分くらいが目安です。
化粧水が肌になじんでから、乳液でフタをしてあげるイメージですね。
もちろん「化粧水の種類」や「コンディション」で、肌になじむまでの時間は違います。
慣れるまでは、肌をやさしくさわって確かめてから、乳液を付けるといいでしょう。
メンズ版:乳液の正しい使い方3ステップ
それでは、男性の「乳液の塗り方」について手順をくわしく見ていきましょう。
ザックリいうと3つのステップでOKです
- 適量を出す
- 手のひらでのばして温める
- 顔全体にやさしくなじませる
手順1:手のひらに適量(10円玉サイズ)出す
乳液を手のひらに適量出します。
1回の使用量は商品によって違うので「パッケージ」や「説明書」に書いてある目安量を参考にしましょう。
以下のような感じで記載があるはずです。
- 10円玉くらい
- 1プッシュ
- 2プッシュ
もし「適量」としか表示がなければ、10円玉サイズくらいを目安にすればOKです。
もちろん、季節や肌質によって使う量は調節してあげても大丈夫です。
ただしあまりに量を変えないといけない場合は、アイテム選びや付け方も見直してみよう。
手順2:手の上で伸ばしながら温める
乳液を適量出したら、顔につける前に手のひらで伸ばします。
この手順をする理由は2つです。
- そのまま顔にぬるとムラになりやすい
- 乳液が冷たいままだと肌に刺激になる
先に伸ばしておくことで、塗りムラを防げるんですね。
手の温度で乳液を温められるのもメリットだよ。肌はとっても敏感だからね。
手順3:顔全体に乳液をやさしくなじませる
乳液を顔全体に塗っていきます。
中心から外側に向かって、つつみ込むようにふんわりとなじませましょう。ゴシゴシこすったり、パンパン叩いたりは肌の刺激になるのでNGです。
また以下の2つのポイントを意識すると、乳液ケアでグッと失敗しにくくなります。
- 皮脂の多い「Tゾーン」はうすめに塗る
(鼻・頬・おでこ) - 乾燥しがちな「Uゾーン」はしっかりと
(フェイスライン・目元・口元)
顔のパーツによって、皮脂量が大きく違うのがこの理由です。
男性はただでさえオイリーなので、ベタつきトラブルを防ぐためにぜひ意識したいですね。
最後に、乾燥がひどい人は少量追加して「目元」や「口元」を指先で仕上げると◎です。
以上の3ステップが、乳液の基本的な塗り方になります。
一応補足しておくと、乳液を塗った後に洗い流す(落とす)必要はないよ。
メンズの乳液の使い方3つの注意点
手順で紹介しきれなかった、メンズの乳液の使い方における3つの注意点も見ていきます。
- コットンで付ける方法は △
- ベタベタする男性は3つの点を見直そう
- オールインワンジェルよりも、できれば2本使いが ◎
乳液ケアで失敗しないための重要ポイントなので、あわせてチェックしておきましょう。
1.男性はコットンで付けない方法がおすすめ
乳液には「コットン」を使う方法もあります。
コットンとは白い綿のことですね。
使用すると「手の雑菌がつきにくい」「浸透しやすい」というメリットがあります。
女性では、コットンで乳液や化粧水を塗る人も多いですよ。
ただ男性の場合だと、コットンの繊維が「ヒゲ」にからまってしまうんだ。
そのほかにも、コットンで乳液をつけると以下のようなデメリットがあります。
- 時間がかかる
- 手のひらの温度を移せない
- 使う量が増えてもったいない
何か特別な理由があれば別ですが、メンズの場合は素手で乳液をつけてあげる方がいいでしょう。
2.ベタつく人・肌の調子が悪い人は「乳液選び」を見直そう
乳液ケアで1番多い悩みがベタつきです。
冒頭でも紹介しましたが、乳液には油分が入っています。男性は皮脂の量が多いこともあり、使用感がストレスになって続けられない人も。
また多すぎる油分は以下のような肌悩みにもつながってしまいます。
- ニキビ・肌荒れ
- 毛穴目立ち
- テカリ
せっかくスキンケアしても、逆効果になってしまうケースがあるんですね。
手順で解説した「使用量」と「塗り方」をまもってもベタつくときは、乳液選びをまちがっている可能性が高いです。
とくに「オイリーな男性」や「スキンケア初心者」は、さっぱり使える乳液で始めてみましょう。
肌荒れに悩むメンズは、ニキビケアに特化した乳液を選ぶのもおすすめだよ。
くわしい乳液選びは「コスパ良し!さっぱり使えるメンズ乳液おすすめ5選」で解説しているので参考にしてみてください。
男性好みなベタベタしないアイテムや、ニキビ予防ができる乳液も5つだけ厳選して紹介しています。
3.オールインワンジェルでもOKだが理想は2本使い
「オールインワンジェル」という、1本でスキンケアが完了するアイテムもあります。
手間がすくないため、めんどくさがりな男性には重宝するアイテムですね。
しかし本来なら分けるスキンケアを1つにまとめているため、以下のようなデメリットもあります。
- 保湿力が低くなりがち
- 1つ1つの効果が中途半端になりやすい
- 肌の調子やシーズンにあわせた使いわけがしづらい
「肌悩みがすくない男性」や「全くスキンケアをしたことがないメンズ」はオールインワンで始めてみてもOKです。
しかし、肌悩みが深刻な人は乳液と化粧水の2本で保湿ケアをしてあげたいですね。
オールインワンジェルについては「すべて3,000円以下:メンズオールインワンおすすめ5選」でコスパの良いアイテムを紹介しています。
男性も正しい乳液ケアで美肌に近づこう
以上、メンズにおける乳液の正しい使い方でした。
最後にポイントを5つまとめます。
- 乳液とは肌にフタをする保湿ケア
- タイミングは1日2回・化粧水とセットで
- 適量を手のひらで温めて顔全体になじませればOK
- Tゾーンはうすめ・Uゾーンにしっかり
- 多すぎる油分は、肌トラブルの原因にもなるので「乳液選び」も見直そう
乳液は、乾燥によるたくさんの肌トラブルを防ぐ男性にもとても大切なスキンケアです。
「カサつきや肌荒れ・毛穴目立ち」などの悩みは、どうしても自分でも気になりますし不潔なイメージもあたえてしまいがちに。
あなたに合った乳液と化粧水でばっちり保湿ケアをして、清潔感のある肌で自信あふれる毎日を過ごしましょう♪