こんにちは、スキンケア研究家のハダミスです。
今回は、無印良品の新しくなった「薬用クリアケア」をくわしくレビューします。
2024年5月29日に、無印良品のクリアケアシリーズがリニューアルされました。
若い世代やベタつきが気になる人に人気なクリアケアシリーズですが。
「新シリーズはどんな効果や使い心地なの?」「旧クリアケアとどう違うの?」
「敏感肌シリーズや、エイジングケアシリーズとの違いは?」
色々と疑問に思ったり、購入を悩んでいる人も多いかと思います。
結論から言うと、特にポイントとなるのは次の3つです。
- リニューアル最大の違いは肌荒れへのアプローチ
- さっぱりした使用感は健在。ただしややクセがあるアイテムも。
- 年齢や肌悩みに合わせて「敏感肌用」「エイジングケアシリーズ」と使い分けよう。
この記事では、スキンケアや化粧品の資格も持つ僕が薬用クリアケアの「効果」や「実際の使用感」を徹底解説します。
記事を見れば、旧クリアケアや他シリーズとの違いがわかって、あなたに合った効果的なスキンケアができるようになるはずです。
アイテム選びを間違えると、せっかくのスキンケアが逆効果になって肌悩みを悪化させてしまう可能性もあります。
ぜひ最後までチェックして、新しくなったクリアケアがあなたに合うアイテムなのか一緒に見ていきましょう♪
ハダミス
年間30種以上の化粧品をためす「メンズコスメ」の専門家。スキンケアマイスター・美容薬学検定1級などの資格を持つ。プロフィール詳細
▼ 動画でも薬用クリアケアをレビューしています。
無印「薬用クリアケア」のリニューアルによる違いは成分面や価格
まずは、リニューアルにおける、旧クリアケアシリーズとの違いを見ていきましょう。
旧クリアケアの変更点は主に以下の3点です。
- 肌荒れ・ニキビ防止ができる
- ラインナップと価格に一部変更
- ボトルも変更あり
1.肌荒れやニキビ防止ができる
冒頭でも少し解説したように、旧クリアケアとの1番の違いは肌荒れに対するアプローチです。
旧クリアシリーズには、肌荒れを防止する有効成分が「薬用拭き取りローション」にしか入っていません。
しかし今回のリニューアルで、化粧水や乳液・オールインワンジェルにも肌荒れやニキビを防ぐ有効成分が配合されました。
「グリチルリチン酸2K」という成分ですね。
また、ノンコメドジェニックテスト済み(すべての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないわけではありません)へと変更。
こちらも以前のクリアケアシリーズにはなかった特徴です。
有効成分も入ったことにより、肌荒れやニキビを防ぎたい人にはより手に取りやすいスキンケアになったと言えるでしょう。
他にも成分的には、天然由来成分*100%に変更。※天然成分を化学的に反応させた成分を含みます
防腐剤のフェノキシエタノールがフリーになった、などの特徴もあります。
2.ラインナップ・価格の変更
新しくなった薬用クリアケアシリーズは「価格」と「ラインナップ」にも変更があります。
オールインワンジェルの価格は変わりません。
しかし乳液は、1,290円から「1,690円」へと値上がりしています。
化粧水も1,690円へ変更されました。
しかし化粧水に関しては、内容量が従来の200ml から「300ml」に増えています。
1ml あたりの単価は「約5.6円」になったので、こちらはやや安くなっているとも取れます。(旧商品では約6.5円)
乳液の値段がそこそこ上がったため、全体的に見るとすこし値上がりしたイメージでしょうか。
現在色々と物価が上がっている点を考えると、許容範囲というかまあ仕方ないですね。
ラインナップも変更があります。
新しい薬用クリアケアシリーズは、化粧水が1種類となっています。
以前は「高保湿タイプ」と2種類あったのですが、今回の薬用ケアでは通常タイプのみ。
またクリームも、今回の薬用クリアケアでは販売されていません。
代わりにスペシャルケアとして「スポットエッセンス」と「ブライトセラム」という美容液が発売されています。
1つ補足しておくと、新旧共にクリアケアシリーズに洗顔料はありません。
洗顔も無印で揃えたい人は、基本アイテムである「マイルド洗顔フォーム」や「マイルド保湿洗顔フォーム」を使うといいでしょう。
3.ボトルの変更
最後に細かい点として、ボトルにも変更があります。
他のスキンケアシリーズと同じく、容器に100%再生プラスチック(PET 素材)*を使ったリサイクルボトルが採用されています。
パッケージデザインについては賛否あるかと思います。しかしサステナブルへの対応としては評価できる点です。
購入する立場としても、こういった環境への取り組みがされていると気持ちよく使えていいですよね。
※主に清涼飲料水用のペットボトルを回収し、洗浄・リサイクルをしたPET素材
クリアケアと「敏感肌用・エイジングケアシリーズ」の違いは効果やコンセプト
そもそも、クリアケアシリーズと他シリーズとの違いがよくわからない。
という人もいると思うので、補足として「敏感肌用シリーズ」「エイジングケアシリーズ」との違いも簡単に解説します。
先ほど解説したように、薬用クリアケアシリーズは肌荒れやニキビ防止ができるシリーズです。
多すぎる油分は肌荒れの原因にもなりやすいため、さっぱりとした使用感も特徴です。
敏感肌用シリーズとの違い
「敏感肌用シリーズ」は、その名の通り敏感肌の人をターゲットにしたシリーズ。
シンプルな処方に加え、敏感肌に不足しがちなセラミドやアミノ酸が配合されています。(いずれも保湿成分)
無印スキンケアのスタンダード的なポジションでもあり、敏感肌の人以外にも人気が高いシリーズです。
価格が他シリーズに比べてよりお手軽な点も特徴です。
敏感肌用シリーズには「さっぱりタイプ」が存在するので、肌荒れは気にならなくてベタつかない軽やかに使えるスキンケアを探している。
という人は、クリアケアではなくて「敏感肌用シリーズ
エイジングケアシリーズとの違い
「エイジングケアシリーズ」は、ミドル世代向けのスキンケア。
ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が、豊富に配合されています。
やや高価ですが、年齢と共に乾燥やハリのなさが気になっている人におすすめなシリーズですね。
どのシリーズにするかは、年齢はもちろんあなたの「肌質」や「肌悩み」に合わせて選びましょう。
無印良品「薬用クリアケアシリーズ」の使用感レビュー
新しくなった、薬用クリアケアシリーズの「実際の使用感」を使い方と合わせてくわしく見ていきましょう。
今回は、基本アイテムとして気になっている人も多い以下の3種を紹介します。
1.薬用クリアケア化粧水
新しくなった化粧水「薬用クリアケア化粧水」。
香りは甘めの柑橘系です。
どことなく昔のお菓子を感じさせるような、懐かしい香りに感じます。
ややチープな印象もあるので、好き嫌いは分かれるかもしれません。
とはいえ匂いは強くないので、慣れればそんなに気にならないかと思います。
使用量は「500円玉サイズ」くらいが目安です。
手のひらに出すと、粘度があるトロパシャ系のテクスチャー。
このテクスチャー感は「旧クリアケアの化粧水」と同じ感じですね。
コンセプト的に、さらさら系なテクスチャーをイメージする人も多いかもしれません。
しかし、思ったよりもねっとりした付け心地なんですよね。
顔につけた瞬間のこの感触は、少し苦手な人もいるのかなと。
ただ、つけ終わって肌になじむとベタつきは全くありません。
このギャップには、良い意味でビックリするはずです。
さっぱりとした仕上がりは、皮脂が多いオイリーな人でも問題なく使えるアイテムだと思います。
薬用クリアケア化粧水の使用感をまとめると、香りととろみがあるテクスチャーはやや好みが分かれそう。
しかし「肌荒れを防止したい人」や「さらっと仕上げたい人」には候補に入りやすい化粧水でしょう。
2.薬用クリアケア乳液(いちおし)
新しくなった乳液「薬用クリアケア乳液」。
香りは化粧水と同じ感じの柑橘系です。
化粧水が肌になじんだ後に付けていきます。
使用量は「1円玉サイズ」〜「10円玉サイズ」が目安。
乾燥具合によって、量を調節しましょう。
乳液にしては水分が多めで、一般的な乳液よりもかなりサラッとしたテクスチャー。
顔に塗るときも、非常にサラッとしていてストレスフリーです。
仕上がりもサラサラで、油分が多い乳液にありがちなテカリやベタベタ感はありません。
化粧水の使用感から、乳液はちょっと重たいのかなと身構えていました。
しかし、こちらも良い意味で予想を裏切られました。
「乳液ケアが苦手な男性」や「脂性肌の女性」には、ドンピシャな使い心地でしょう。
薬用クリアケア乳液についてまとめると以下のような感じです。
『終始サラッと使えて、皮脂悩みが多い人にピッタリなみずみずしい保湿ケア』
個人的には、今回使った新しいクリアケアシリーズの中でいちおしなアイテムです。
敏感肌用シリーズの「さっぱりタイプ」や「しっとりタイプ」の化粧水と組み合わせてみるのもいいと思います♪
3.薬用クリアケアオールインワンジェル
新しくなったオールインワン「薬用クリアケアオールインワンジェル」。
1本でケアしたい人用の保湿アイテムですね。こちらも香りは同じ柑橘系です。
使用目安量は「軽めに1プッシュ」くらいでしょうか。(公式には「さくらんぼ大」と記載)
こちらも乾燥具合などに応じて量を調節しましょう。
プッシュタイプで簡単ですし、ジェル状で手からこぼれにくいのはいいですね。
油分は少なくサラッと目なテクスチャーです。
肌になじませ終えると、ややペタペタ感というかオールインワン特有の「膜を張る感じ」は残ります。
しかし、ベタつくほどではないのでそこまでストレスなく使えるかとは思います。
とはいえ、個人的には「化粧水 + 乳液」で使う方が圧倒的に好みな使用感です。
どうしても1本で使いたい人や、バタつきがちな朝などに補助的に持っておくのはありでしょう。
無印の薬用クリアケアがおすすめなのは「肌荒れを防ぎたい10代〜20代の男女」
一度まとめると、無印の新しくなった、薬用クリアケアシリーズがおすすめなのは、次のような人です。
- 肌荒れやニキビを防ぎたい人
- ベタベタするのが苦手でさっぱり使いたい男女
- 10代・20代など比較的若い世代
- そこそこコスパの良いアイテムを探している人
- 香りはあまり気にならない人
リニューアルによって、肌荒れやニキビ防止の有効成分が配合。
そしてノンコメドジェニックテスト済み(すべての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないわけではありません)などの処方へと変化した無印の「薬用クリアケア」。
比較的コスパも良く全体的にさっぱりとした使いごこちのアイテムなので、今あげた特徴に当てはまる人には選択肢に入りやすい保湿ケアでしょう。
薬用クリアケアをあまりおすすめしないのは「乾燥悩みが強い大人世代」
逆に、無印の薬用クリアケアシリーズを、あまりおすすめしないのは次のような人です。
- 肌荒れやニキビ悩みがない人。
- 乾燥強めな人
- 香りはない方がいい人
- 洗顔も含めてライン使いしたい人
- 肌に合うか不安で返品システムが欲しい人
今あげた特徴に当てはまる人には、無印の薬用クリアケアシリーズはハマりにくいかもしれません。
肌荒れはそこまで気にならず乾燥が強い人には、同じく無印の「敏感肌用の高保湿シリーズ
また、肌荒れは気になるけど無香料のアイテムがいい人には「オルビスのクリアフルシリーズ
薬用クリアケアシリーズと同じく肌荒れやニキビ防止の有効成分を配合していて、さっぱりと使えるコスパの良いアイテム。
「980円のトライアルキット
オルビスクリアフルとミスターについては、別記事でも解説しているのでそちらも参考にしてみてください。
無印の「薬用クリアケア」レビューまとめ
以上、2024年5月にリニューアルされた無印良品「薬用クリアケアシリーズ」の解説でした。
最後にポイントをまとめます。
- リニューアル最大のポイントは肌荒れ防止の有効成分
- さっぱりと仕上がる使いごこちは健在
- いちおしはベタつきなしでストレスフリーな乳液
- 乾燥悩みがメインの人は「敏感肌用の高保湿シリーズ
」や「エイジングケアシリーズ 」を選ぼう - 香りが苦手な人には「オルビスクリアフル
」や「オルビスミスター 」もおすすめ
以前は、肌荒れ予防という観点ではやや中途半端だったクリアケアシリーズ。
「有効成分の配合」や「ノンコメドジェニックテスト済み(すべての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないわけではありません)」で、肌荒れを防ぎたいユーザーによりマッチした保湿シリーズになった印象。
乳液の使いごこちが素晴らしいので、使うならオールインワン1本よりも化粧水との2本使いが個人的にはおすすめです。
「敏感肌用」など、クリアケア以外の化粧水と組み合わせて使うのもいいと思います。
肌の不調があると、鏡を見るたびに気になってしまいますよね。
顔を見られるのが嫌でついついうつむきがちにもなってしまいます。
ぜひ薬用クリアケアシリーズのような保湿アイテムを活用して、清潔感のある肌に整えて、自信を持って前を向ける素敵な毎日を送りましょう♪